ANDANTE

歩くようなはやさで、すきなきもちをのこしておきたい場所

ジャニーズWESTの自己プロデュース力を見たパリピポツアー

 

 

※一部今回のツアーのネタバレを含むため自己責任でお願いいたします。

 

 

 

ブログを始めた当初って無性に書きたくなるんですよね。

毎日は無理だけど最初だけではなく、できるだけ続けていきたい…。

 

楽しいツアーも残すところ広島福岡神戸公演を残すのみ。
冷静に考えると、明確なコンセプトをもったアルバムを引っさげたツアーというのは、デビュー組にならないとありえない事態だった。

 

濱田くん、本当にデビューしてくれてありがとう。最高の景色だよ。


今回のツアーを通して改めてわかったことは、ジャニーズWESTは自己プロデュース力に長けているグループで、その自己プロデュース力を周りの大人も買ってくれていることだった。自己というのは個人ではなく「ジャニーズWEST」というグループをここでは指したいです。

今回の構成の様々な場面でそれを感じましたが、誰もが触れずにはいれない『PARTY MANIACS』における彼らの魅力は「百聞は一見にしかず」でしかないし、多くのブロガーさんが素敵な文章で語られているので、あえて違う切り口で記事を書いてみました。

 

これは個人的な体験と感覚ですが、関西ジャニーズJr.は関ジャニ∞に比べるとアイドルの正統派を行くイメージが強かった。関ジャニ∞をキッカケに現ジャニーズWESTや関西ジャニーズJr.を好きになった人たちは、関西ジャニーズJr.のキラキラ正統派アイドルオーラに魅力を感じた人も多いのでは?
逆に彼らにはできなくて関ジャニ∞にしか表現できないことも多々あり、その魅力ゆえの今の人気と地位であることは事実だと思います。


私も前回記事の通り、当初濱田くんのキラキラ王子様ぷりにやられてここまできた人なので、関西ジャニーズJr.の正統派アイドル部分を大切にしてほしいと、ずっと思っていましたし、周囲の友人でもそれを望んでいる人が多かったです。
もちろんコントやらせても自由に喋らせてもおもしろいことは知っている。ただ、彼らのかっこいい部分と、ステージ仕事の場数から培われた、デビューしたての新人クオリティとは思い難い絶対的安定感を知ってほしいという気持ちが圧倒的に強かった。アイドル戦国時代ですが、笑いに頼らなくてもアイドル力で十分勝負できるだけの力を持っていると思うし、これからどんどん伸びるグループだと信じています。

 

ところで、年始に行われた「ジャニーズWEST 1stコンサート 一発めぇぇぇぇぇぇぇ!」で個人的に唯一やらなくても良かったと思ったコーナーは、おかんコントでした。(現場で見ている分にはまだ良いですが、映像化したときにはリピート再生はしなさそう)
※全体を通して、めぇコンはとっても楽しかったです。

 

今回のツアーで、かっこいいメドレー(『夢を抱きしめて』~『SCARS』~『Can't stop』)が終わった後、映像コーナーでパリピポくんが「かっこいいお前らなんて求めてへん。お前らにしかできひんことをやるんや(ニュアンス)」と言うシーンがありました。


初日は「またおかんコント的なものがくるのでは…」と身構えました。いいんだけど…そこはコンサートでは求めてない…という気持ちでした。

ですが、いい意味でこれは見事に裏切られることになりました。

 

 


『Mambo de WEST!』は、7人で狭いサブステージにギューギュー詰めでいちゃこらしたりラインダンスしたり、大変自由。そこでメンバーの持つ小道具が毎公演違うところがライブ感があってイイ。ほどよいおふざけタイムでアドリブ力に長けた彼らの魅力が引き出されていた。

個人的には、濱田くんが持っていた小道具の中では、大阪2日目の「濱田くんのうちわ売り切れでーす!」の濱田くんのアドリブ込みで「グッズ列最後尾プラカード」が暫定一位です。
この曲はセリフの影響もあって、とっても濱田くんの曲だなぁと思っていたけど、立ち位置が見事にセンターで、こういう些細なところでもジャニーズWESTは信頼できる筋と個人的に思っている。


『粉もん』は解禁された当時からこの人達にしか唄えないだろうというテッパンソング。初披露時はすごいとんでもないトンチキ曲だなと思っていましたが、今となっては外さず安定した盛り上がり曲という印象になりました。慣れというのは恐ろしいものである。


そして『アカンLOVE~純情愛やで~』はワイドショーでも大きく取り上げられたパラパラみんなで踊りましょうコーナー。関西Jr.時代の彼らのコンサートも、踊って!歌って!手挙げて!!と散々煽るシーンがあったが、それでもあまり一体感を感じることが少なかったし、自分もそこまでノリノリだったかというとよくわからない。

 

なのに、パラパラのあの一体感はすごすぎた!!!

 

新しくファンになった方がたくさんいることも分かる。でも、それだけじゃないと思う。明らかに今までうちわ持ってだんまり地蔵スタイルだった人達が、うちわ捨ててパラパラしてたんじゃないかと思う。じゃないとあの熱量はちょっと信じ難い。

超楽しかった。

 

別に、パラパラを踊ることに関して、客席への強制感はなかった。曲の前に桐山くんに「パラパラせーへん?」と軽く誘われた程度である。誘いレベルで言うと「ごめん今日無理~」と断れるくらいの軽さだと思う。なのに、否応無しに「する!!したい!!させろ!!!」と、どんなに良席でも濱田くんのうちわを放り出してノリノリで踊っていたのは私です。

 

ちょっと話が逸れますが、


「盛り上がるかどうかはみなさん次第です!」
濱田くんがよくしていたこの発言が好きじゃなかった。許しがたかったのです。

 

彼らの「盛り上がれんのか?」「俺ら次第や!」の気合入れと矛盾している(ように聞こえた)。

 

濱田くんはボキャ貧(愛ゆえの表現です、許してください…)なので、たぶん「お客さんも一体となって盛り上がってほしい」ということを言いたかったのかな…?と解釈している部分もあるのですが、やっぱりいただけなかったですね。好きな人の発言だから余計なのかもしれません。

 

お客さんが盛り上がらないと、ステージとして完成しないことは理解するけど、それをお客さん次第と委ねるのはちょっと違うと思います。いいステージは自然と盛り上がる。その空気を作るのは、やっぱり見せる側だと思うのです。

 

「キャー!」という黄色い声は、出そうとして出る声ではないと思う。今回のツアー1の歓声だと思う、『PARTY MANIACS』の藤井くんの「What?」のあとの「ぎゃああああ!!!」も、出すものじゃなく出てしまうものだと思う。

 

もう濱田くんがこういう発言をしなくとも、会場を支配できるだけの力をジャニーズWESTがつけているのではないかと、今回のパラパラで強く感じました。

 

今回の「彼らにしかできないこと」は、「今まで(特にJr.時代に)彼らができなかったこと」でもあったと個人的には思っている。それが見事にジャニーズWESTファンの一体感を生んでいたと、会場の熱量で確信することができました。

 

 

彼らがジュニア時代に出来ていなかった「会場の一体感を作り出すこと」を、360度お客さんに囲まれたバカでかいアリーナ会場でいとも簡単に実現していた。その代表がパラパラだったので今回はそこに焦点をあてて記事を書いてみました。

とはいえ、今回は圧倒的割合で「かっこいいジャニーズWEST」を武器に勝負していることが本当に嬉しいという点は、強く主張したい。なにしろ、かっこいいジャニーズWESTは最強だ。無理しておばかする必要はあまりないと思う。また、メンバーの使い方や見せ場も適材適所で、7人グループとして素晴らしいステージでした。

 

このツアーを見て彼らが「関ジャニ∞の二番煎じ」と言われることは、今後どんどん減っていくだろうなと思いました。関ジャニ∞とも親交の深い今井翼くんが既にそう発言してくれていることが最高に嬉しい。

 


これからも彼らの自己プロデュース力を信じて、気が早いけれど次のコンサートへの期待に思いを馳せたい。

 

なにより、残りの公演も悔いなくパラパラを踊りきりたい。

 


■超余談

超個人的な見解なので軽く流していただきたいのですが、『アカンLOVE~純情愛やで~』の2番頭~サビまでのパート割りがバランスの面で不自然だとCDで聴いた当時から思いました。
「そや そうや そうでした高嶺の花です」という2番の出だしが濱田くんのパートなのに、Bメロの「お前を笑かし続けるで」がまた濱田くんのパートであった。いろんな経緯をふまえるとすごく違和感があった。(具体的に言うと桐山くんならこの偏りも違和感がなかったということです)

『全他担に捧げる、自分に担降りさせてやるぞソング』(by淳太くん)と言われているこの歌ですが、特に後者のパート「お前を笑かし続けるで」は濱田くんが歌うことで大きな意味が生まれた歌詞だったのかなと思います。

 

そう考えたとき、私の目には、

 

「ファンのみんなを笑わせたい、そのためならなんでもします」

 

と、いろんなところで言ってくれる濱田くんが浮かびました。

 

真実はどうであれ、私は彼にぴったりなこのパートを濱田くんに与えてくれた大人に感謝したいです。

 

というわけで、みなさんも濱田くんに担降りなどいかがですか?笑