ANDANTE

歩くようなはやさで、すきなきもちをのこしておきたい場所

『歌喜劇/市場三郎~温泉宿の恋』はいいお湯加減です

お久しぶりです。
ツアーの感想も、5thシングル「逆転Winner」の収録楽曲の素晴らしさについても、ジャニーズWESTデビュー2周年おめでとう記事も書きたい願望が願望のまま今に至りますが、まずは私にとって今1番大事なことを書き残しにきました。

huming-night.hatenablog.com

この記事を更新して、はや3ヶ月半。
『歌喜劇/市場三郎~温泉宿の恋』が、開幕した。
グローブ座の真ん中に市場三郎として立つ濱田くん、とてもかっこよかったです。
私も昨日までグローブ座という温泉につかっていました。
また来週から行くことになりますが、お湯加減は上々です。
以下、核心をつくようなネタバレはありませんが、一応自己責任でお願いしますね。




初日、最初の登場の瞬間から顔中に尋常じゃない汗かいて出てきた濱田くんをみて驚愕しました。
基本的に裏でどんな苦労をしていても、本番ではわりと涼しい顔をして出てくるイメージなので、ここまであからさまに余裕のない濱田くんを目の当たりにすることは久しぶりでした。

そして初日の舞台が終わった後、1番に思ったことは、
濱田くん、とんでもない環境に単身で放り込まれてよく頑張ったね…でした。
勿論たくさん勉強できる絶好の機会でもあるのかもしれないけれど、
こんな人達の中に主演として放り込まれ、やったことのない歌喜劇に挑戦するなんて、
想像するだけで厳しく大変な日々だっただろうと痛感しました。

大和三銃士のときにメインキャストとなっていたメンバーは、メディアでもお見かけするような、誰でも名前は知っているだろうという超有名人ばかりで、キャスト発表された時点で既に震えていましたが、今回は蓋をあけてびっくり。

演劇の世界においてバケモノレベルの役者さん達ばかりでした。
濱田くんが稽古でものすごく苦労していた理由は、実際に舞台を見たら納得せざるを得ませんでした。
色々なインタビューを読む限り、河原さんもかなり厳しく優しい人だと思いましたし、
濱田くんの周りにいる役者さん達、どこを切り取っても才能にあふれていて、
濱田くんこれは逃げ出したくなってもおかしくないぞ…という感じでした。

濱田くんの言葉を借りると、スーパーコメディ。言葉の通りです。
ただ、この舞台は演者側としては本当に高度なことをしていることも分かります。
届けられるものはシュールなぶっとんだ笑いでも、実際、間のとり方、歌い方…全てがものすごく計算されていると思います。
そういうところも濱田くんにとっては大変だったのではないかと。

また作り手側についても、福田転球さん×河原雅彦さんという組み合わせを知り、
これはめちゃくちゃクセがある舞台になると思っていました。
ただベースの設定は、日常あるある。そこに非日常なぶっとんだ世界が上手く融合していて、
「こういう上下関係あるよねw」「こういう客いるよねw」「これはないだろ!!!w」のバランスが絶妙。
濱田くんを目で追いたい反面、他の方々も気になりすぎて目が足りません。笑

私は、他の転球さんの舞台を拝見したことがありませんのであくまでも予想ですが、
濱田くんを目当てに観劇にくる客層に配慮して、かなりやさしい仕上がりになっているのではないかと思いました。
そのあたりは転球さんも河原さんもコントロールしてくださったのではないかと勝手に思っています。
濱田くんのこともよく理解して、愛を感じる演出も随所に見受けられました。

要は、少し心配していた客席の置いてけぼり感は無かったです。終始笑える舞台です。
カーテンコールまでの濱田くんは「濱田崇裕」を封印しているようですが、三郎と濱田くんはどうしてもキャラクターとして重なる部分も多いので、拭いきれないですね。
三郎の不器用で純粋でピュアな姿は、濱田くんが好きならたまらないと思います。
きっと、恋する三郎に客席で恋もできるし応援もしたくなりますよ。

様々なシーンで、有名ミュージカルナンバーや昭和の名曲が散りばめられているのもなかなかツボで、少しでも耳にしたことがある方はより楽しめるはず。
色々書いてくださっている方がいらっしゃるので詳しくは割愛します。

観劇後は、リフレッシュ・気分爽快・ほっこり幸せ気分。というようなまるで温泉からあがった後のような気持ちになれます。
高級温泉宿というよりは、本当に誰でも気軽に行けるような温泉。

難しいことは考えず、いい意味で気軽に足を踏み入れることのできる舞台です。
演劇の世界に生きる方々の凄さを改めて実感することもできたし、そんなすごい方々の真ん中で、三郎として必死にステージで生きる大好きな大好きな濱田くんに会えました。
「今までやってきたことが何も通用しなかった」と言っていたくらい、打ちのめされて、苦労して苦労して稽古を重ね、いざ私達の前に立ってくれた濱田くんは、とても美しかったしかっこよかった。

というわけで、お湯加減は既にいい感じなのですが、これから更にいいお湯が沸いてくる期待をせざるを得ません。濱田くんも公演が始まってからどんどん化ける人なので、少し期間を空けての観劇でどう印象が変わるかも楽しみです。

なかなか激戦のようですが当日券もあるようですので、ぜひ興味のある方にグローブ座という名の素敵な温泉宿を訪れて欲しいです。
私にとって、早くもかけがえのない舞台になっています。 改めて濱田くんに出会えて今があることに幸せを感じます。